「いい意味でゴキブリ」。長友佑都という生き方。
こんにちは!のりです!
今日はいつもと違う感じのテーマでお送りします。
今日から、ワールドカップ(W杯)が始まりました。
今朝は、DAZNでこちらのドキュメンタリーを観ていたんですよね。

今回の日本代表で、ぼくが特に注目している選手がいます。
長友佑都選手です。39歳。
今回で、5大会連続のワールドカップメンバー入りです。
2010年:南アフリカ大会
2014年:ブラジル大会
2018年:ロシア大会
2022年:カタール大会
そして今回2026年の北中米大会まで。16年にわたって、世界最高峰の舞台に挑み続けています。
アジアの選手として、初めての記録みたいです。この数字だけでも、とんでもないですよね。
でも、ぼくが心を動かされたのは、記録だけではありません。長友選手は、順調に5大会目へたどり着いたわけではないです。
一度は、現役引退を考えた。大会直前には、代表入りが難しくなるほどの怪我をした。それでも、準備をやめなかった。
苦しいときには、妻の平愛梨さんが未来を信じる言葉をかけた。そして、厳しい環境の中で、しぶとく生き残った。
長友選手の歩みを見ていると、
人は、苦しいときにどう振る舞うのか?
支えてくれる人の言葉をどう受け取るのか?
そんなことを考えさせられます。
思わず感動したので、皆さんにも伝えられたらと思い記事に残してみます。
一度は現役引退を考えていた
2022年のカタール大会。日本代表は、ドイツ代表とスペイン代表に勝利しました。決勝トーナメントにも進出しました。
でも、ベスト8をかけたクロアチア代表との試合では、PK戦の末に敗退。長友選手は、大会後に深い喪失感を抱き、一度は現役引退を決意していたそうです。
すでに、4大会連続でワールドカップに出場していました。海外のトップクラブでも、長く戦ってきました。十分に、偉大なキャリアです。ここで終わっても、誰も責めることはできません。
それでも、長友選手は現役を続行。もう一度、ワールドカップの舞台に立つ。そう決めました。
DAZNのドキュメンタリーのタイトルは、
『長友佑都|行くと決めたから。』
シンプルですが、重い言葉です。
行ける保証があったから、挑戦したわけではありません。選ばれる保証もない。怪我をしない保証もない。年齢を理由に、限界だと言われる可能性もある。
それでも、行くと決めた長友選手の4年間が始まりました。
「必要か、否か」と問われ続けた
長友選手は、2024年3月に日本代表へ復帰しました。カタール大会以来、約1年4か月ぶりの招集でした。
ただ、代表に呼ばれたからといって、試合に出られるわけではありません。ベンチに入れない時期もありました。
出番がなくても、チームのために声を出す
若い選手を支える
練習から、自分にできる準備を続ける
選手である以上、試合に出たいのは当然です。ピッチの上で、自分の価値を証明したい。
ぼくも、幼稚園から大学までサッカーを続けてきました。いまは、子どものサッカー少年団でコーチをしています。
全然戦っているカテゴリーは違うけれど、試合に出られないときに腐らず、自分の役割を続ける難しさは分かるつもりです。
調子が良いときに頑張ることはできます。試合に出ているときに、前向きでいることもできます。
でも、
思うように評価されないとき
自分の出番がないとき
周囲から、もう限界だと思われているとき
あなただったら、そんなときに準備を続けられますか?
そこに、選手としての強さが出ますよね。
大会直前に右ハムストリングを負傷した
2026年3月14日。長友選手は、FC東京の試合中に右太腿を負傷しました。診断結果は、右ハムストリング肉離れでした。
ワールドカップの日本代表メンバー発表を、約2か月後に控えた時期です。
FC東京の公式コラムによると、フィジカルトレーニングの期間まで含めれば、復帰まで3か月ほどかかる可能性がありました。
普通に考えれば、代表発表には間に合いません。4年間かけて、準備を続けてきた。
ようやく、5大会目のワールドカップが見えてきた直前で、体が動かなくなった。長友選手も、落ち込んで、諦めかけた時期もあったそうです。
これまで何度も逆境を乗り越えてきた長友選手でも、前を向けないときがあった。その事実に、ぼくは少し救われました。
なぜか?
強い人は、落ち込まないわけではない。落ち込んでも、そこから戻ってくる。それが、本当の強さなんだなと。
怪我をした長友選手に、妻がかけた言葉
遠征から自宅に戻った長友選手に、妻の平愛梨さんが声をかけました。
「これで佑都さんが目立つストーリーができたね」
さらに、長友選手がキャプテンマークを巻き、優勝カップを掲げる未来まで口にしたそうです。この言葉が、ぼくはとても印象に残りました。
普通なら、
「大丈夫?」
「無理をしないでね」
と声をかけると思います。もちろん、それも大切な優しさですが、平愛梨さんは少し違いました。
怪我をしたという現実を、なかったことにはしていません。無理に、楽観的な言葉を並べたわけでもないと思います。
それでも、怪我を、夢が終わる理由にはしなかった。ここから始まる物語の一部として、受け止めた。
起きてしまった出来事は、変えられません。でも、その出来事をどう受け止めるかは変えられます。
仕事でも、子育てでも、人生でも同じです。
自分でも未来を信じられなくなるときに、自分以上に未来を信じてくれる人がいる。その存在に、救われることがあります。
長友選手は、妻について語っています。
「愛梨は神だよ」
この一言だけで、伝わるものがありますよね。
前向きな言葉だけで怪我は治らない
もちろん、気持ちだけで怪我が治るわけではありません。長友選手は、リハビリを続けました。FC東京のトレーナー陣も、休みを返上してケアに付き合ったそうです。
家族だけではありません。クラブのスタッフも、チームメイトも、ファンやサポーターもいた。
いろいろな人が、長友選手の夢を支えていた。
5月6日に、長友選手は試合に復帰。5月10日には、先発出場して77分間プレーしました。
ワールドカップの代表メンバー発表は、その5日後です。やれることは、すべてやる。その上で、結果を受け入れる。
試合後、長友選手はSNSに短い言葉を投稿しました。
「人事を尽くして天命を待つ」
準備を続けた人だからこそ、言える言葉だと思います。
5大会連続のメンバー入り
5月15日。ワールドカップに臨む、日本代表メンバーが発表されました。そこに、長友佑都選手の名前がありました。39歳。5大会連続のメンバー入りです。
選出後、長友選手は涙を流しました。
DAZNのドキュメンタリーでは、支えてきた平愛梨さんに感謝を伝える場面も紹介されています。
「ほんと愛梨のおかげ、ありがとう。頑張ろうね」
選ばれたことが、ゴールではありません。
また、ここから準備が始まります。
「まだいるのか」と言われても
長友選手の強さを表す、印象的なやり取りがあります。
堂安律選手との会話です。堂安選手は、長友選手を、
「いい意味でゴキブリ」
と表現しました。悪意があるわけではありません。
簡単には消えない
苦しい状況でも、しぶとく生き残る
その生命力への、最大級の敬意です。
堂安選手は、
「長友選手が代表に入り始めた頃から見ている人なら、まだいるのかと思うはず」
と話しています。
長友選手の「厳しい環境のほうが強く生きれる」という言葉が、長友選手のキャリアを表していると思います。順調なときだけ、力を発揮した選手ではありません。
無所属だったとき
代表から離れたとき
ベンチに入れなかったとき
年齢を理由に、限界だと思われたとき
大会直前に、怪我をしたとき
厳しい環境になるたびに、自分にできることを探してきた。そのたびに、生き残ってきた。5大会連続のメンバー入りが決まったあと、堂安選手は長友選手に連絡をしたそうです。
「しぶとすぎます」
4年前に語っていた言葉が、現実になりました。
努力すれば必ず夢が叶うわけではない
努力すれば、必ず夢が叶う…ぼくは、そうは思いません。
どれだけ頑張っても、届かないことはあります。準備をしても、報われないことはあります。怪我をしたら、戻れないこともあります。
サッカーは、そんなに単純ではありません。人生も、同じですよね。
でも、準備をやめたら、チャンスが来てもつかめません。
長友選手は、試合に出られないときも準備を続けた。怪我をしても、準備をやめなかった。平愛梨さんは、苦しいときに未来を信じる言葉をかけた。FC東京のスタッフも、復帰を支えた。
5大会目のワールドカップは、一人でたどり着いた舞台ではありません。
子どもたちにも伝えたい
ぼくは、いま子どもたちにサッカーを教えています。子どもたちを見ていると、サッカーは結果だけではないと感じます。
試合に出られるか。ゴールを決められるか。勝てるか。もちろん、それも大切ですが、もっと大切なことがあります。
うまくいかないときに、どう振る舞うか
失敗したあとに、どう切り替えるか
支えてくれる人への感謝を忘れずにいられるか
長友選手の凄さは、39歳で日本代表に選ばれたことだけではありません。
厳しい環境でも、しぶとく生き残ったこと。落ち込んでも、もう一度立ち上がったこと。そのたびに、自分の役割を探し続けたこと。自分を信じてくれる人たちの思いを受け取りながら、前に進んできたこと。
「まだいるのか」と思われても、まだ走っている。ぼくは、その姿勢を心から尊敬しています。
今回のワールドカップでも、長友選手の姿を目に焼き付けたいと思います。
いつもと違うテーマでしたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。
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「行くと決めたから」、重いですね…。一度引退を考えたところから、もう一度立つって決めるの、結果が出る保証ゼロの中での決断ですもんね。
長友選手の"しぶとく生き残る"、記録よりも僕はそこに心動かされました。…ちょっと自分に重ねちゃうんですけど、僕も最近Substackで6日間まったく反応がなくて、正直心折れかけてたんです。でも続けてたら、ふっと動いた。準備をやめないって、派手じゃないけど一番効くやつなんだなと、この記事であらためて。平愛梨さんの言葉のくだりも沁みました。