「認定プロスタッカー」制度発表で見えた、Substackが”ビジネス”になり始めた日本で個人発信者がやるべきこと
「Substackって、まだ個人クリエイターだけが使うサービスでしょ?」
と思っている方へ。そのイメージ、いま大きく変わろうとしています。
本日5月11日、株式会社バケット(本社:東京都中央区)が、日本初のSubstack専門導入支援・運用代行サービス、ならびに「認定プロスタッカー」制度の開始を発表しました。
これは、日本のSubstack市場が“個人ツール”から”企業も使うインフラ”へ転換する、象徴的なニュースだと感じています。
先ほどまでは、サブスタライブで言及されましたね。
この記事では、
・このニュースが何を意味するのか
・個人発信者にとってどんな機会があるのか
・のりがこれをどう受け止めているか
を書いていきます。
ぼく自身も「認定プロスタッカー」に興味津々な一人。だからこそ、淡々と分析するだけでなく、自分ごととしての視点も混ぜて書いてみます。
日本のSubstackの転換点
最初に、ニュースの概要を整理します。
バケット社が発表した「認定プロスタッカー」制度とは?
株式会社バケットは、SNSマーケティング・運用代行を主力事業とする企業です。同社が今回発表したのは、こんなサービスです。
株式会社バケットは、企業向けニュースレタープラットフォーム「Substack(サブスタック)」の導入支援および運用代行サービスを開始する。あわせて、Substack運用の実務スキルを当社が認定する「認定プロスタッカー」制度も同時に立ち上げる。Substack専門の法人向け支援サービス、ならびに認定制度としては、国内初の取り組み。
出典:PR TIMES「株式会社バケット、日本初のSubstack(サブスタック)専門導入支援・運用代行サービス、ならびに『認定プロスタッカー』制度を開始」(2026年5月11日)
ポイントを整理すると、3つの動きが同時に始まったということです。
法人向けSubstack導入支援サービス(企業がSubstackを始めるサポート)
運用代行サービス(企業のSubstackを代わりに運用)
「認定プロスタッカー」制度(運用実務者の認定ネットワーク)
これらがおそらく日本で初めて、公式に動き始めました。
日本初のSubstack専門運用代行サービス
「日本初」というキーワードは大事です。
日本では、Substackを企業が本格的に活用する動きはほとんどありませんでした。書き手個人が、自分の発信のために使うツール、という認識が中心。
今回のニュースは、その認識がビジネスインフラとしての認識に切り替わる瞬間です。
プレスリリースのポイントを整理
バケット社のプレスリリースの中で、特に注目したのは「サービスの特長」のセクションです。
・SNS総合運用ノウハウを活かした統合的支援
・国内Substackトッププレイヤーとの連携
・ダウンサイドのない「ポストSNSへの投資」
・AI活用・人力運用の両対応
・自社運用 ×「認定プロスタッカー」、選べる運用体制
特に「ダウンサイドのない投資」という表現が興味深い。
「Substackが拡大すれば先行者利益、拡大しなくても購読者リストという資産が残る」という考え方は、個人発信者の間で語られてきた話を、企業向けにそのまま提案している形です。
3つの大きな変化
ニュースから読み取れる構造的な変化を3つに整理します。
変化1|Substackが”個人ツール”から”企業も使うインフラ”へ
Substackの位置づけの変化です。
Substackは「個人クリエイターの新しい発信プラットフォーム」と認識されていました。海外でも日本でも、書き手個人が使うイメージ。
ぼくもそんな感じでイケハヤさんが参入して、勢いで再開しました。
でも、今回のニュースは、企業がSubstackを発信インフラとして使い始める時代の到来を示しています。
具体的にバケット社が想定している対象顧客は、こうです。
B2B企業、D2Cブランド、専門家・士業・コンサルタント、など、従来のSNSより濃いエンゲージメントを獲得したい企業・サービス
出典:PR TIMES(同上)
「SNSでバズらせるより、深いエンゲージメントを獲得したい企業」というポジショニング。
これは、X・Instagramのアルゴリズム疲れに悩む企業マーケティング担当者が、確実に注目するメッセージです。
変化2|「認定プロスタッカー」という新しい職業の誕生
もう一つの大きな変化が、「認定プロスタッカー」という新しい職業カテゴリの登場です。
「認定プロスタッカー」は、Substack運用の実務スキルを当社が認定した独立運用者のネットワークです。業界知見・テーマ専門性を持つメンバーがアサイン可能で、企業案件には自社チーム以上の専門性を、独立運用者には実績作りと案件機会を提供します。
出典:PR TIMES(同上)
つまり、Substack運用が”職業”として認知されるということ。
過去に、SNSマーケターという職業がメジャーになる前にも、似た転換点がありました。
Twitterマーケター
YouTubeコンサル
Instagramの運用代行
これらが「職業」として確立された過程と、「認定プロスタッカー」の動きは重なる気がします。
いまSubstack運用のスキルを持っている人が、新しい職業の第一波として位置づけられる可能性があるということです。
変化3|日本のSubstack市場が”黎明期”から”成長期”へ
そして、市場全体としての変化。
日本のSubstack市場は、「早期参入のクリエイターたちが手探りで使い始めた段階」でした。世界の3,500万人に対して、日本は数万人レベル。
今回、運用代行ビジネスが生まれたということは、市場がそのフェーズを超えたということ。
ビジネスとして成り立つ運用代行が登場するためには、
一定数の企業が興味を持っていること
運用代行に予算を払う企業がいること
専門スキルを持った運用者が必要だと認識されていること
これらの条件が揃っている必要があります。バケット社が日本初として動いたということは、これらの条件がゆくゆくは揃うという証拠です。
つまり、日本のSubstack市場は、黎明期から成長期に入る境目にいます。
個人発信者にとっての3つの機会
上記の変化は、個人発信者にとって何を意味するのでしょうか。
機会1|「認定プロスタッカー」を目指せる立場
まず一番大きいのが、「認定プロスタッカー」を目指せるポジションが用意されたこと。Substack運用に取り組んでいる個人発信者にとって、自分のスキルが認定される機会は、画期的なものです。
詳細条件はこれから発表されるようですが、Substack運用の実務経験を持っている人が対象になることは間違いないですね。
Substackを書き続けてきた経験が、プロとして評価される土台になります。
機会2|法人案件で実績を作るチャンス
法人運用代行が始まると、個人運用者にも企業案件のチャンスが生まれます。
業界知見・テーマ専門性を持つメンバーがアサイン可能で、企業案件には自社チーム以上の専門性を、独立運用者には実績作りと案件機会を提供します。
出典:PR TIMES(同上)
つまり、認定プロスタッカーとして登録すれば、企業案件にアサインされる可能性があるということ。フリーランスや副業として活動している発信者にとって、実績作りと収益化の両方ができる新しい道です。
機会3|エコシステム全体が成長する波に乗れる
そして、最も大きいのが、Substackエコシステム全体の成長です。
法人参入が増えれば、
・Substack日本市場の認知度が上がる
・読者(購読者)も増える
・個人クリエイターの発信も読まれやすくなる
・関連サービス・ツールが充実する
・日本語コンテンツの質と量が向上する
個人発信者は、成長の波に乗れるポジションにいます。
企業が来ると、個人は不利になると感じる人もいるかもしれませんが、市場の歴史を見ると、プラットフォームの成長は、早期参入者にとって追い風になることが多いです。
Twitter、Instagram、noteは、どれも同じパターンでした。
企業がSubstackに来る時代、個人の価値はどこにある?
法人参入には、個人発信者にとっての課題もあります。
法人運用が増えると、何が起きるか
企業のSubstack運用が本格化すると、こんな変化が起きる可能性があります。
・資金力のある企業のpublicationが、大々的なプロモーションを展開
・専門編集者による高クオリティのコンテンツが量産される
・AI活用で大量のコンテンツが生まれる
・広告予算を投じた読者獲得施策が増える
つまり、個人発信者と企業発信者の競争が、これから本格化します。
資金力では勝てない領域
資金力では、個人は企業に勝てません。
・編集チーム
・デザイナー
・マーケター
・広告予算
・認定プロスタッカーへの委託
これらを揃えた企業のpublicationと、個人発信者が”同じ土俵”で戦うのは、構造的に難しい…。
「じゃあ、個人は終わりなのか?」と思った方、安心してください。
個人だからこそ持てる強み
答えは、「企業と同じ土俵で戦わない」ことです。企業発信が苦手な領域こそ、個人発信者の強みになります。
1:個人の体温が伝わる発信
企業の公式アカウントは、どうしても”中の人の温度”が薄まります。個人発信者は、自分の感情・迷い・失敗をそのまま出せる。これは企業には真似できません。
2:ニッチで深いテーマ
企業は規模の経済を求めるので、ニッチすぎるテーマには手を出しにくい。個人だからこそ、超ニッチな深い領域で勝負できる。
3:即決・即動の機動力
企業は意思決定に時間がかかります。個人は思いついた瞬間に動ける。トレンドへの反応速度では、個人が圧勝します。
4:読者一人ひとりとの直接対話
企業発信では、コメントや個別対応が困難。個人は、読者と直接対話できる。これがSubstackの本質的な価値とマッチします。
5:”人として発信できる”という最大の差別化
人と人として繋がる関係は、企業発信では原理的に作れません。
「人として発信できる」という差別化
Substackで強い書き手は、「企業よりも個人のほうが向いている発信」をしている人です。
自分の経験を語る
自分の価値観を発信する
自分の失敗・成功を共有する
自分の心の動きを言語化する
これらは、個人にしかできない発信です。企業がいくら資金力を投じても、ここには到達できません。
法人参入が増えるからこそ、「個人として発信する価値」が、相対的に高まっていく構造です。
のりは「認定プロスタッカー」を目指し…
正直に書きますね。笑
ぼくは、「認定プロスタッカー」を目指したいと考えています。理由は、これまでの経験が活かせる場所だと感じたから。これまでに記事を20本以上書いてきました。
日本語の解説記事がほぼ存在しない領域で、
・収益化のしくみ
・Stripe連携
・API
・Recommendations
・解約理由
・Chat機能
・ライブ配信
・引用リスタック戦略
など、運用に必要な実務情報を体系的にまとめてきました。実績を積み上げておけば、実務スキルの土台になると考えています。
コミュニティ運営者としての視点も活かせる
ぼくは、コミュニティ運営の仕事をメインに活動しています。複数のコミュニティの運営に関わってきた経験は、Substack運用と重なるはず。
・読者(メンバー)との関係を作る
・心理的安全性を担保した発信環境を作る
・継続的な発信スケジュールを設計する
・コミュニティの”いる感”を作る
コミュニティ×Substack運用という掛け合わせは、認定プロスタッカーとして強みになる組み合わせだと感じています。
詳細はこれから
認定プロスタッカーの具体的な認定条件・申込方法は、これからアナウンスされるようです。
Substackについて学んできたことや書いてきたこと、コミュニティ運営で培ってきたこと。次のステージで活かす機会として、認定プロスタッカーは魅力的な選択肢です。
個人発信者がいまやるべき5つのこと
最後に、変化のなかで個人発信者がやるべきことを5つにまとめます。
1. Substackをまず始める(今すぐ)
まだ始めていないなら、今すぐアカウントを作る。
法人参入が本格化する前の今、個人として早期参入する価値は最大化されています。「もう少し様子を見てから」では、市場が成熟後の参入になります。
2. 自分の専門領域を明確にする
「何の専門家としてSubstackで発信するか」を明確にしましょう。
・自分が深く語れるテーマは何か
・競合(企業含む)が手を出しにくい領域はどこか
・自分の経験・実績が活きる分野はどこか
ジャンルを絞ることで、企業発信との差別化が自然に生まれます。
3. 20〜30本の記事を蓄積する
運用実績の蓄積は、何より大きな差別化要素です。
・自分のスキルの証明になる
・認定プロスタッカーを目指すなら、そのまま実績ポートフォリオになる
・法人案件のサンプルとしても使える
・後発の人が追いつけないアーカイブになる
「書いた記事の本数」は、お金で買えない財産です。
4. コミュニティ・読者との関係を作る
数字ではなく、読者一人ひとりとの深い関係を意識します。
・コメントに丁寧に返信
・Substack Chatで対話
・Notesで他の書き手と交流
・引用リスタックで相互推薦
「人としてつながる」関係性は、企業がマネできない、個人の武器です。
5. 動向を観察し続ける
最後に、情報収集の習慣を持つこと。
・バケット社のような企業の動きを観察
・認定プロスタッカー制度の詳細を待つ
・海外Substackの動向もチェック
・業界の流れを把握しておく
「動きを早く察知する人」が、機会を最初につかみます。
まとめ|ニュースを”自分ごと”として受け取れた人が、次のチャンスをつかむ
「認定プロスタッカー」制度の発表について、もう一度整理します。
あなたも、一緒にSubstackで投稿をしませんか?
本記事の情報は2026年4月時点で確認できた内容をもとにしています。
Substackの機能や仕様は更新される可能性があるため、最新の情報は各出典元でご確認ください。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
substack?触ったことないし、よく分からない…という方はこちらのBrain教材がめっちゃおすすめです。
Substackの教科書 〜note・Xの次に、自分のメディアと読者リストを育てる完全ガイド〜
まだ何もわかってない状態でも、ゼロから始められます。
ビジネス書1冊買うよりも、お得なので、ぜひお買い求めくださいね。
<コミュニティでの活動や運営に興味がある人向け>










