Substackでポッドキャストを配信する方法
3プラットフォーム同時配信で見えた”Substack独自の濃さ”
「Substackってメルマガのサービスじゃないの?」
「ポッドキャストを始めたいけど、どこで配信すればいい?」
Substackのポッドキャスト機能を知ったとき、最初にそう思う方は多いと思います。 ぼくも、触ってみるまでは「Substackで音声?」という認識でした。
ぼくは2024年5月から音声配信を始めていて、現在はSpotifyをメインホストに、stand.fmとSubstackも合わせた複数プラットフォーム同時配信をしています。
Substackに配信を追加したのは、2026年4月17日から。 正直にいうと、「Substack始めたから、ついでに音声も乗せてみた」というノリでした。戦略的な動機は後付けです。笑
でも、数日経ってアナリティクスを見てみたら、ほかのプラットフォームにはない「Substack独自の濃さ」が見えてきました。
この記事では、以下の3つをまとめてお伝えします。
Substackでポッドキャストを配信するメリット
配信までの具体的な手順
既存ポッドキャスト配信者がSubstackを追加してわかった気づき
ひとつひとつ、丁寧に解説しますので、初めて聞く方もぜひ最後まで読んでみてください。
Substackのポッドキャスト機能とは?
記事と音声をひとつの場所にまとめて配信できる仕組みです。
メルマガで有名なSubstackですが、実は標準でポッドキャスト配信に対応していて、Apple PodcastsやSpotifyなど外部アプリへの配信も設定できます。
記事(Post)と音声(Podcast)が同じ場所にまとまる
Substackで音声配信すると、そのエピソードは記事ページとしても公開されます。
音声プレーヤーが埋め込まれる
ショーノート(説明文)を本文として書ける
購読者のメールにも通知が届く
ひとつのエピソードで、「聴く人」と「読む人」の両方に届けられる構造です。
小学生にもわかる例え話
1本目・2本目の記事で、Substackを「お店」に例えてきました。 今回のポッドキャストはというと、お店の中で流れているラジオです。
お店に入ってきた人(Substackの購読者)は、本棚の本(記事)を読みながら、流れているラジオ(ポッドキャスト)も自然に耳に入ってくる。
ラジオだけ聴きに来る人もいて、それがApple PodcastsやSpotifyのリスナーです。
配信前に知っておきたい前提|”Substackをホスト”にする必要がある
すでに他のプラットフォームで配信している人にとって大事なポイントです。
ポッドキャストには必ず「音声ファイルを置いておく場所(ホスト)」が必要で、そこから生成されるRSSフィードを通じて、Apple PodcastsやSpotifyなどに配信される仕組みです。
ここで知っておきたいのは、Substackの機能でRSS配信するなら、Substackをホストにする必要があるということ。
他社ホスト(Spotify、Podbean、Acastなど)を使い続けながら、Substackにも自動で同時配信:できません
毎回の収録ファイルを、Substackにも手動でアップロード
ぼくの場合、Spotifyをメインホストにしながら、stand.fmとSubstackにも毎回手動でアップロードする運用をしています。
少し手間はかかりますが、プラットフォームごとに違うリスナーに届けられるメリットがあるので、続けようかなと。
Substackでポッドキャスト配信する4つのメリット
1|記事と音声がひとつの場所にまとまる
他のポッドキャストホストと違って、Substackは記事ページ=エピソードページです。
ショーノートを本文として書けるので、「音声+補足テキスト+関連リンク」をまとめて届けられます。 読みたい人は記事を読み、聴きたい人は音声で聴く。同じページで両方を選べるのは、意外と他にない体験です。
2|購読者のメールに直接届く
エピソードを公開すると、購読者のメールボックスに通知が届きます。
SNSのアルゴリズムに左右されず、登録してくれた人には確実に届く。 これがSubstack全体の強みでもあり、ポッドキャストにもそのまま適用されます。
3|Apple Podcasts・Spotifyにも自動配信される(Substackをホストにすれば)
Substackをホストにしてポッドキャストを作ると、RSSフィードが自動生成されます。 このRSSをApple PodcastsやSpotifyに登録すれば、Substack以外のリスナーにも届きます。
追加費用は一切かかりません。 ここがSubstackの強さです。
4|完全無料で始められる
ポッドキャスト配信に追加料金は発生しません。 Substackのアカウントがあれば、すぐに始められます。
有料購読機能をONにしたときだけ、売上の10%がSubstackの手数料として差し引かれる仕組みです。無料で配信する限り、費用は発生しません。
Substackでポッドキャストを配信する
仕組みがわかったところで、実際の手順を見ていきましょう。
操作はとてもシンプルです。
ステップ1|ポッドキャスト音声を設定する
左メニューの「ポッドキャスト」をクリック
音声ファイルを添付する(または収録する)
ポッドキャストの説明文を設定
カバーアートをアップロード(正方形、1400×1400px以上推奨)
「ポッドキャスト」をクリック。
音声ファイルを添付する。
ファイルを貼り付けると、こんな画面になるので右上の×で閉じる。
ショーノート(説明文)も記載できます。
(余談)文字起こしもしてくれます。
ここで設定した情報が、Apple PodcastsやSpotifyでの表示にも使われます。
タイトルと説明文には、リスナーが検索しそうなキーワードを自然に入れておくと、あとで見つけてもらいやすくなります。
すでに他のプラットフォームで配信している場合は、この段階で「Import an existing podcast」を選び、既存のRSSフィードURLを貼り付ければ、過去エピソードを一括でインポートできます。
ぼくはこの方法で、2年分・約300エピソードをまとめてSubstackに持ち込みました。
ステップ2|エピソードを投稿する
音声ファイルのアップロード上限はエピソードあたり200MBです。 30分程度の音声なら、問題なく収まります。
ショーノート(説明文)に書いた内容は、Apple PodcastsやSpotifyでもそのまま表示されます。リンクや補足情報をここにまとめておくと、リスナーとの接点が増えます。
(参考)上の配信は、直接substackでポスト。下2つはRSS配信での投稿。
ステップ3|Apple Podcasts・Spotifyに登録する
Substackのポッドキャスト設定画面に、RSSフィードのURLが表示されます。
Apple Podcastsの場合:
Apple Podcasts Connectにサインイン
「新しい番組を追加」→ RSSフィードのURLを貼り付け
審査(通常1〜3日)を経て公開
Spotifyの場合:
「ポッドキャストを追加」→ RSSフィードのURLを貼り付け
所有権を確認して登録完了
一度登録すれば、以降のエピソードはSubstackで公開するだけで、自動的に各プラットフォームに反映されます。
注意:
すでに別ホストでApple Podcasts・Spotifyに配信している場合、同じ番組が重複登録されることがあります。重複を避けたい場合は、Substack以外には配信しない(Substackの音声プレーヤー内だけで聴いてもらう)という選択肢もあります。
既存配信者がSubstackを追加して見えた3つのこと
ここからが、この記事でいちばん伝えたいパートです。
ぼくはもともとSpotifyをメインに、stand.fmでも配信していました。 そこにSubstackを追加してみたら、他のプラットフォームにはない「Substack独自の濃さ」が見えてきました。
1|再生環境の7割がApple Podcasts、ブラウザ再生も27%
Substackに移した過去エピソードの再生環境は、こうなっています。
Apple Podcasts:68%
Browser(Substack上で直接再生):27%
Other(Spotifyなど):3%
ポイントは、ブラウザ再生が27%もあるということ。
これはSpotifyやstand.fmでは起こりにくい現象で、「記事ページを訪れた人が、そのまま音声も聴いている」という状況を示しています。
つまり、Substackに配信を追加したことで、ポッドキャストアプリで聴く人+記事を読むついでに聴く人という二層のリスナーが生まれました。
2|リスナーの”濃さ”が違う
これが、一番の発見でした。
SpotifyやApple Podcastsのリスナーは、アプリ内で他の番組と並列で聴かれている感覚です。 通勤中、家事中、移動中。ライト層が多く、聴いて終わる人がほとんど。
一方、Substack経由で音声を聴いてくれる人は、明らかに濃いです。
記事を読みに来た人が、そのまま音声も聴いていく
聴いた勢いで、購読まで進む人がいる
コメントやリアクションも、他プラットフォームより熱量が高い
先日の記事で、「Notes経由の新規購読者が87%」という話を書きました。 ポッドキャストも同じで、Substack内で届いた音声は、そのまま購読につながりやすい。
「ついでに音声も乗せてみた」くらいのノリで始めたのに、結果的に一番反応が濃いリスナー層がここにいました。
3|”別枠の入口”が増えた感覚
面白いのは、Substackを追加したからといって、SpotifyやStand.fmのリスナーが減ったわけではないこと。
Substackに来るリスナーは、もともとSpotifyやstand.fmでは出会っていなかった層です。
Spotify:ポッドキャスト単体で聴きたい人
stand.fm:コミュニティ的に音声を楽しむ人
Substack:文章+音声を一緒に受け取りたい人
同じ音声コンテンツでも、プラットフォームによって届く層が違います。 Substackを追加したことで、まだ出会っていなかった読者層に届く入口がひとつ増えた、という感覚です。
手間は増えますが、この”別枠の入口”は、労力に見合うリターンがあります。
こんな人に向いている/向いていない
向いている人
1. すでにSubstackで記事を書いていて、音声でも届けたい人
記事と音声が同じ場所にまとまるので、運用が一本化できます。
2. すでに他のプラットフォームでポッドキャストを配信していて、新しいリスナー層に届けたい人
手間は増えますが、Substack独自の読者層に届けられます。ぼくの実感としては、追加する価値があります。
3. リスナーとの関係を「購読」という形で積み上げたい人
他のポッドキャストホストは再生数やフォロワー数が指標になりますが、Substackは「メール購読者」という具体的な資産が残ります。
向いていない人
1. 手動アップロードの手間をかけたくない人
SpotifyやApple Podcastsだけで完結させたい場合は、Spotify for Podcastersなど専用ホストのほうがシンプルです。
2. 広告収益モデルで運用したい人
Substackは広告に依存しないビジネスモデルなので、広告ネットワークとの連携機能はありません。収益化の主軸は「有料購読」です。
まとめ:Substackは”濃いリスナー層”への入口
Substackのポッドキャスト機能は、設定も配信も想像よりずっと簡単です。
ただ、すでに他のプラットフォームで配信している人にとっては、毎回手動でSubstackにもアップロードする手間が発生します。 「そこまでして追加する価値があるの?」という疑問は、正直なところ、ぼくも始める前は持っていました。
でも実際にやってみて感じたのは、
記事と音声がひとつの場所にまとまる体験は、他にない
Substack経由のリスナーは、濃くて購読につながりやすい
まだ出会っていない読者層への入口が、ひとつ増える
「ついでに乗せてみた」が、結果的に一番反応が濃いチャネルになっていました。
まだ日本語でSubstackのポッドキャストを解説している記事は、ほとんどありません。 始めるなら今が穴場です。
Substackそのものについては、こちらで解説しています。
→ Substack(サブスタック)とは? noteとの違いと始め方を初心者向けに解説
Substackで購読者を増やす仕組みについては、こちらで実データを公開しています。
→ 【実データ公開】Substack新規購読者の87%がNotes経由だった
大きく稼ぐことより、コツコツ届く相手を大切にしたい人に、Substackはとても合うはずです。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
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