Substackの紹介プログラム(Referral)完全ガイド
3種類の違い・設定方法・活用法を日本語で解説
「Substackに紹介プログラムってあるの?」
「どうやって使えば読者を増やせる?」
SubstackのReferral(紹介プログラム)は、3種類あります。
購読者紹介プログラム(読者が読者を呼ぶ)
ギフト購読プログラム(有料購読者がプレゼントを贈る)
クリエイター紹介プログラム(書き手が書き手を招待する)
この3つで、それぞれ目的と設定方法が違います。
この記事では、
・3種類の違い
・設定手順
・海外の成功事例
・伸び悩んだときの対処法
まで、まとめて解説します。日本語の解説記事がほぼないテーマなので、保存版として役立つ内容にしました。
Substackの紹介プログラム(Referral)とは?
最初に、全体像を把握しておきましょう。
多くの解説記事は「Referral=1つの機能」として扱っていますが、正確には3つの異なる機能の総称です。
Referralの基本|紹介で読者を増やす
ある人が別の人にニュースレターを紹介して、新しい読者(または書き手)を呼ぶ仕組みのことです。
紹介した人には「報酬」が用意されていて、読者にとってのインセンティブ(参加する動機)になります。
Substackは、この仕組みをプラットフォーム側で自動化してくれるので、書き手は「設定して終わり」で集客の自動化ができます。
3種類のReferralがある
Substackで「Referral」と呼ばれる機能は、3つに分かれています。
3つは、目的も設定場所も別々です。
どう使うも自由なので、フェーズに合わせて選びましょう。
違いを一覧で比較
もう少し詳しく整理すると、こんな違いがあります。
「自分の場合はどれを使うのが効果的か?」を考えながら、これから詳しく見ていきましょう。
1. 購読者紹介プログラム
最も実用性が高いのが、購読者紹介プログラムです。「読者が友達を紹介してくれたら報酬を渡す」という、いちばんイメージしやすい仕組み。
どんな機能?
ニュースレターを読んでくれている人(無料・有料問わず)が、友達を紹介してくれたら報酬がもらえる仕組みです。
報酬の対象は「紹介した側の人」。つまり、「友達に紹介してくれた読者」が得をする設計になっています。
紹介された側の新規読者には、特に報酬はありません。「面白いニュースレターがあるよ」と教えてもらって、購読を始めるだけ。
シンプルだから続きやすい仕組みです。
3段階のティアで報酬設定
報酬は「ティア(段階)」で設定します。
Substackのデフォルト設定は3段階になっているはず。
ティア1:2人紹介で報酬(例:有料購読の1ヶ月無料)
ティア2:10人紹介で報酬(例:有料購読の3ヶ月無料)
ティア3:25人紹介で報酬(例:有料購読の半年無料)
紹介人数や報酬の中身は、書き手が自由にカスタマイズできます。
たとえば「3人・15人・50人」にしたり、報酬を「PDFダウンロード」「Discordコミュニティへの招待」にしたりも可能です。
設定方法【手順】
設定はとてもシンプル。手順は以下のとおりです。
Substackにログインし、左メニューの「Settings」を開く
「Growth features(グロース機能)」のセクションまでスクロール
「Enable subscriber referral program」のトグルをオン
「Customize rewards」から各ティアの紹介人数と報酬を設定
「Reward email」から、報酬達成時に送られるメール文面を編集
ここまで設定すれば、自動的に紹介プログラムが動き始めます。
書き手が手動でやることはほぼゼロ。
設定後は、購読者宛のメールに自動で「紹介リンク」が含まれるようになります(オフにすることも可能)。
報酬例
報酬は publication のタイプによって、デフォルトが変わります。
有料publication(課金している場合)
自動的に「有料購読の無料期間」が報酬として設定される
期間は1〜12ヶ月の間で自由に設定可能
ティアが上がるたびに無料期間も累積する(例:ティア1で1ヶ月+ティア2で3ヶ月=合計4ヶ月)
無料publication(課金していない場合)
デフォルトは「Custom(カスタム)」で、書き手が自由に設定する
PDFダウンロード・限定記事・Discordアクセスなど、何でもOK
「まだ有料化していない」段階でも紹介プログラムは使えるので、安心してください。
リーダーボード機能で公開できる
紹介人数のランキング(リーダーボード)を、誰でも見られる形で公開できる機能もあります。
公開すると、購読者が自分の順位を確認できる
ゲーム感覚で紹介を促せる
トップ紹介者を称える文化を作れる
設定方法は、「Show referral leaderboard」のトグルをオンにするだけ。気軽に試せます。
2. ギフト購読プログラム
2つ目は、有料購読者だけが使えるギフト機能です。
「自分が気に入っているニュースレターを、友達にプレゼントできる」仕組みになっています。
どんな機能?
ギフト購読プログラムは、有料購読しているファンが、知り合いに「自分のお気に入りのニュースレター」を一定期間プレゼントできる機能です。
紹介する側(有料購読者)には、報酬として「自分の購読期間が延長される」というメリットがあります。
受け取る側はクレジットカード不要で有料記事を読み始められるので、心理的ハードルが低いのが特徴です。
1回のプレゼントで「無料1ヶ月」が贈れる
ギフトの中身は、「有料購読の1ヶ月分の無料アクセス」です。
受け取った人は、その1ヶ月の間、有料記事を全部読めます。期間が終わると自動的に無料購読者に切り替わります(支払い情報を入れない限り)。
つまり、無理に有料化を強制するのではなく、「いったん試してみてもらう」きっかけを作るのがこの機能の本質です。
5回ギフト→引き換えでさらに5回追加
ギフトは無制限ではありません。仕組みはこうなっています。
最初に5枚のギフト券が手に入る
5枚使い切って、相手が引き換えれば、さらに5枚追加
これを繰り返すことで、優秀な紹介者ほど多くのギフトを配れる
「ファンが増えるほどファン獲得の機会も増える」という、よく考えられた設計です。
設定方法【手順】
設定手順はこちら。
Substackにログインし、「Settings」を開く
「Growth features(グロース機能)」のセクションを開く
「Enable paid subscriber gifts」のトグルをオン
案内メールの文面をカスタマイズ
必要に応じて、ギフト追加配布(Re-up)のオン/オフを設定
設定が完了すると、有料購読者には自動でギフトページが用意されます。
何もしなくても、ファンが勝手に紹介を始めてくれる「集客の自動運転」が始まります。
購読者紹介プログラムとの使い分け
1と2、似ているけど目的が違うので、整理しておきましょう。
1. 購読者紹介プログラム:「無料読者を増やしたい」→誰でも使える
2. ギフト購読プログラム:「有料購読者を増やしたい」→有料化済みのpublication向け
最初は1. でファンを集めて、有料化したら2. も併用、という流れが自然です。
3. クリエイター紹介プログラム
3つ目は、書き手向けの紹介プログラムです。1, 2と性質が違うので、混同しないように注意しましょう。
どんな機能?
自分が他の書き手をSubstackに招待する仕組みです。
たとえば、友達のブロガーに「Substack使ってみない?」と勧めて、その人がSubstackで活動を始めたら、紹介として記録されます。
直接の金銭報酬はありません。代わりに、自分と紹介した書き手のプロフィールに「紹介関係」が表示されるようになります。
これが「Substackエコシステム内でのネットワーク」になります。
招待リンクの取得方法
クリエイター紹介プログラムの招待リンクは、Substackの公式ページから取得できます。
Substackにログインした状態で、substack.com/referral にアクセス
自分専用の招待リンクが表示される
このリンクを、他の書き手に共有する
リンク経由で登録した書き手は、自分の「紹介クリエイター」として記録される
URLをコピーするだけなので、5秒で始められます。
報酬は「ネットワーク構築」
1, 2と違い、直接的な金銭報酬がありません。
その代わり、こんな間接的なメリットがあります。
自分のプロフィールに「紹介した書き手リスト」が表示される
紹介した書き手のプロフィールにも「紹介者」として表示される
Substack内で「○○さんが推薦している人」という認知が広がる
紹介した書き手と自然な関係性が生まれる
直接お金が入るわけではないですが、「自分と一緒にSubstackを盛り上げる仲間を増やす」ための機能と捉えるとしっくりきます。
どんな書き手におすすめか
クリエイター紹介プログラムが向いているのは、こんな人です。
すでに業界で知名度がある書き手
仲間と一緒にコンテンツを作りたいクリエイター
Substack日本語コミュニティを盛り上げたい人
書き手同士の相互推薦(Recommendation)を活用したい人
「読者を直接増やしたい」目的では効果が薄いですが、長期的なエコシステム構築には地味に効きます。
【海外事例10選】報酬として何を設定する?
「3種類はわかったけど、報酬って具体的に何を用意すればいいの?」
という疑問に答えるパートです。
ここからは、海外で実際にうまくいっているSubstack書き手の報酬例を紹介します。日本語ではほとんど紹介されていない実例なので、参考にしてみてください。
1. 有料購読の無料期間プレゼント(一般的)
最もよく使われる定番の報酬です。「○ヶ月無料で全記事が読める」というシンプルな設計。
メリットは、書き手が追加で何も用意しなくていいこと。
デメリットは、有料化していないと使えないこと。最初に検討すべき報酬として位置づけましょう。
2. 独自PDFや電子書籍
Alex Xu氏のニュースレター「ByteByteGo」では、紹介者に過去のベスト50記事をまとめたPDFをプレゼントしています。
書き手にとっては「過去記事を再利用できる」コスパの良い報酬。
読者にとっては「ベストオブ集を一度に読める」価値の高い報酬。Win-Winの定番パターンです。
3. 割引クーポン
Ryan Broderick氏の「Garbage Day」では、マーチャンダイズ(グッズ)50%オフのクーポンを25人紹介者にプレゼントしています。
ニュースレター以外の収益源(物販・コース・サービスなど)があるなら、それと連動させると報酬の選択肢が広がります。
4. コミュニティアクセス
Cole Noble氏は、3人紹介してくれた人にプライベートコミュニティ「Summit Squad」へのアクセス権を提供しています。
「特別感」を演出できる強い報酬です。Discord・Slackなどのコミュニティを持っている書き手なら、すぐ実装できます。
5. 書き手との1on1
Wesley Verhoeve氏は、紹介者に自分との1on1コーヒーチャット(Zoom)を報酬として用意しています。
非常に強い動機付けになる一方、書き手の時間を消費するので、人数が増えすぎると対応しきれないリスクもあります。最上位ティア限定の報酬として使うのがおすすめ。
6. 手書き感謝メッセージ
Leslie Stephens氏は、月間トップ紹介者に手書きの感謝メッセージと、自分が推薦している本をプレゼントしています。
「あなたのことをちゃんと見ています」というメッセージが伝わる、温かみのある報酬です。
7. 読者の名前を紹介(Wall of Fame)
「○月のトップ紹介者は○○さん!」と、ニュースレター内で名前を出して感謝を伝える形式。費用ゼロで実装できる定番パターン。
承認欲求を満たしつつ、他の読者にも「自分も紹介すれば名前が出るかも」というゲーム性が生まれます。
8. 次の記事のテーマ提案権
「次に書く記事のテーマを提案できる権利」を報酬にする方法もあります。
読者をコンテンツ制作に巻き込む形になり、ファンとの関係性が深まる効果があります。
9. アーカイブ全閲覧権
過去の有料記事を全部まとめて読めるアーカイブアクセスを報酬にする方法。
長く運営してきた書き手ほど、過去記事の蓄積が強い報酬になります。
10. イベント参加権
オンライン・オフラインのイベント参加権を報酬にする方法。
書き手が定期的にイベントを開催している場合、追加コストなしで提供できる報酬です。
紹介プログラムを成功させる5つのコツ
機能を有効化しただけで終わってしまうと、もったいないです。
実際に使ってもらうための工夫を5つ紹介します。
1. 導入時に「アナウンス記事」を出す
紹介プログラムを導入したら、必ず1本記事を書いて読者に告知しましょう。
たとえば、Joe Posnanski氏は導入時にマニフェスト(宣言)的な記事を投稿しました。「自分が何を発信しているか・どんな読者を増やしたいか」を伝えることで、紹介の質が上がります。
「ボタンを押しただけ」だと、誰も気づかずに終わります。
2. 既存記事のベスト3を紹介に添える
Leslie Stephens氏は、紹介プログラムのアナウンス記事に自分のベスト3記事を添えています。
「友達に紹介するときに、どの記事を見せればいいか」を読者にとって明確にすることで、紹介のハードルがぐっと下がります。
3. Refer a Friendボタンを記事に埋め込む
Substackの記事エディタには、「Refer a Friend(友達に紹介する)」ボタンを埋め込む機能があります(エディタの「Button」メニューの「More」内)。
毎回の記事に1つ埋め込んでおくと、自然と紹介を促せます。
4. 報酬の価値を具体的に説明する
「○ヶ月無料」と書くだけでは、読者には価値が伝わりません。Luca Rossi氏は、「この有料購読には何が含まれるか」を明確に説明しています。
「3ヶ月無料」=「○○記事+限定アーカイブ+限定チャットに参加できる」のように、具体的な中身を書きましょう。
5. リーダーボードを公開してゲーム性を出す
リーダーボードを公開設定にすると、読者が自分の順位を意識するようになります。
「あと1人紹介すればトップ10入り」のような目標が生まれて、自然と紹介行動が増えます。
紹介プログラムが伸びない原因と対処法
設定したのに反応がないとき、考えられる原因は5つあります。
1. 購読者にプログラムを知らせていない
機能をオンにしても、読者には自動でアナウンスされません。書き手が告知しない限り、誰も使い始めないのが現実です。
対処法はシンプルで、専用のアナウンス記事を1本書くこと。プラスで、定期的に「紹介プログラムやってます」と本文中で軽く触れる習慣をつけると効果的です。
2. 報酬の魅力が伝わっていない
「無料1ヶ月」と書いても、読者には「だから何?」と思われがちです。
対処法は、報酬の「具体的な価値」を言語化すること。「この1ヶ月で、過去の有料アーカイブ全○本が読み放題」のように、お得感を可視化します。
3. シェアしやすい設計になっていない
紹介リンクのコピーが面倒だったり、SNSにシェアするボタンが見つけにくかったりすると、面倒に感じて紹介してもらえません。
対処法は、Refer a Friendボタンを毎記事に埋め込むこと。リーダーボードのリンクを記事内で紹介するのも効果的です。
4. 購読者数がまだ少ない(目安は100人以上)
正直に書きますが、購読者数が10人〜30人の段階では、紹介プログラムの効果はほぼありません。母数が小さすぎるからです。
目安として、無料購読者が100人を超えてから本格的に運用するほうが効果が出やすいです。
それまでは、SNSや他のチャネルで読者数を増やすことを優先しましょう。
5. 継続的な発信ができていない
紹介プログラムは「読者がファンになっていること」が前提です。月に1本しか配信していないニュースレターでは、ファン化が進まず、紹介も発生しにくいです。
対処法は、まず継続的な配信習慣を作ること。週1ペースを目安に、ニュースレターを”楽しみな存在”に育てるのが先です。
よくある質問(FAQ)
無料publicationでも使える?
購読者紹介プログラム(1)は、無料publicationでも使えます。
報酬は「Custom」設定にして、PDF・限定記事・コミュニティアクセスなどを自由に設定できます。
ただし、ギフト購読プログラム(2)は有料化していないと使えません。
購読者数が少なくても効果ある?
正直、購読者数が30〜50人以下では効果は限定的です。母数が小さいと、紹介の絶対数も伸びません。
目安として、無料購読者100人を超えてから本格的に運用するのがおすすめ。それまでは、機能をオンにして”準備しておく”くらいで大丈夫です。
途中で報酬を変更できる?
変更できます。ただし注意点が一つ。
たとえば「ティア1の必要紹介数を5人から3人に減らした」場合、過去にすでに3人以上紹介していた読者は、即座に報酬を獲得します。報酬を厳しくする方向の変更はトラブルになりやすいので、慎重に決めましょう。
紹介数をリセットできる?
現時点では、すべての読者の紹介数を一斉にリセットする機能はありません。
「キャンペーンを区切って再スタート」したい場合は、新しいキャンペーン名で告知し直すなどの工夫で対応することになります。
プライベートpublicationでも使える?
購読者紹介プログラム(1)は、プライベートpublication(非公開設定)では使えません。
公開publicationでのみ利用可能なので、紹介プログラムを使いたいなら公開設定にする必要があります。
まとめ|紹介プログラムは”設定して終わり”の最強の集客ツール
SubstackのReferral機能について、もう一度ポイントをまとめます。
紹介プログラムは「設定して終わり」で動き続けるので、投資対効果が高い集客ツールです。一度仕組みを作っておくと、本業の合間に勝手に新規読者が増えていきます。
「読者をもっと増やしたい」と考えているなら、まずは1の購読者紹介プログラムから設定してみてください。5分で始められて、効果は長く続く仕組みです。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
substack?触ったことないし、よく分からない…という方はこちらのBrain教材がめっちゃおすすめです。
Substackの教科書 〜note・Xの次に、自分のメディアと読者リストを育てる完全ガイド〜
まだ何もわかってない状態でも、ゼロから始められます。
ビジネス書1冊買うよりも、お得なので、ぜひお買い求めくださいね。
<コミュニティでの活動や運営に興味がある人向け>












